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そもそも、「オープンソース」とは何なのか?

オープンソースの定義とライセンスを理解する

2005年2月12日更新

text ●  可知 豊 y-catch@ja2.so-net.ne.jp

各オープンソース・ライセンスの特徴

 ここでは、Javaに関連するものを中心に、代表的なオープンソース・ライセンスいくつか取り上げ、その特徴と注意事項について解説する。なお、「日医オープンソース使用許諾契約」を除き、その原文は、前出のOSIのWebサイトで閲覧可能である。

BSD License

 米国カリフォルニア大学バークレー校で、UNIX互換OSの配布用に作られたライセンスであり、以下のようなシンプルな条項を持っている。

プログラム名
Copyright 制作年 著作権者 All rights reserved.
  1.ソース・コード形式であれバイナリ形式であれ、変更の有無にかかわらず、以下の条件を満たす限りにおいて、再配布および使用を許可します。
  1-1.ソース・コード形式で再配布する場合、上記著作権表示、本条件書および第2項の責任限定規定を必ず含めてください。
  1-2.バイナリ形式で再配布する場合、上記著作権表示、本条件書および下記責任限定規定を、配布物とともに提供される文書および/または他の資料に必ず含めてください。
  2.本ソフトウェアは無保証です。自己責任で使用してください。
  3.著作権者の名前を、広告や宣伝に勝手に使用しないでください。

 これは、FreeBSDのライセンスの日本語訳を基に、読者の理解を助けるために一部書き換えを行ったものだ。
 
 初期のBSDライセンスには、1-3項として広告に関する条項が含まれていたのだが、現在、それは削除されている。広告に関する条項を削除したライセンスのことを、「修正BSDライセンス」と呼ぶ場合もある。
 
 ちなみに、MIT Licenseというライセンスは、この修正BSDライセンスと同等の内容のものである(適用される製品によって、MIT/Xライセンス、Xライセンスとも呼ばれる)。
 
通称:BSD
 
適用されている主なソフトウェア:FreeBSD、NetBSD、OpenBSD
 
利点:条項がシンプルなので、内容を理解しやすい点が、利用者にとってのメリットの1つだ。また、派生プログラムを派生元のプログラムと異なるライセンスで配布してもよい
 
欠点:派生プログラムを異なるライセンスで配布できるので、他のプログラム中に独占的に取り込まれてしまうことがありうる。すなわち、派生プログラムに、独占的な権利/制約を記載した他のライセンスが適用されてしまう可能性がある。

Apache Software License

 代表的なWebサーバである「Apache」のために作られたライセンス。基本的な内容はBSDライセンスと同じだが、「原著作者への謝辞の表示を必要とする」といった条項が追加されている。
 
適用されている主なソフトウェア:Apache、Tomcat
参考URLhttp://www.apache.org/licenses/http://www.jajakarta.org/LICENSE-ja(日本語訳)

GNU General Public License

 自由に利用可能なソフトウェアに適用されるライセンスとして、前出のFSFによって作られた。「派生プログラムも同じライセンスで配布すること」という“コピーレフト”の考え方を適用している。
 
 先述したとおり、GPLには、派生プログラムについての具体的な記述がないので、LGPLを併読するとよいだろう。
 
通称:GPL(GNU一般公衆利用許諾契約書)
 
適用されている主なソフトウェア:Linuxカーネル、gcc、GNOME、GIMP、Emacs
 
参考URLhttp://www.gnu.org/licenses/gpl.ja.html(日本語訳)
 
利点:GPLが適用されたプログラムでは、その派生プログラムにも同じくGPLが適用されるので、他のプログラム中に独占的に取り込まれることはない
 
欠点:BSDライセンスと比べて条項が複雑なので、利用者にとって理解しにくい。また、オリジナル版の著作権が、派生プログラムの著作権に対して制約を課せられるか、といったことについての判例が出ていない。さらに、GPLを適用したプログラムに動的にリンクするプログラムは、GPLの制約を受けるのか否かについての解釈も明確になっていない

GNU Lesser General Public License

 ライブラリとして提供するプログラム用のライセンスとして、FSFによって作られたもの。LGPLが適用されたライブラリの派生プログラムは、同じくLGPLを適用して配布する必要がある。ただし、静的/動的を問わずライブラリを呼び出す側のプログラムは、このライセンスの適用範囲外になる。
 
 なお、現在FSFは、このライセンスをライブラリに適用することを奨励していない。
 
通称:LGPL(GNU劣等一般公衆利用許諾契約書)
 
適用されている主なソフトウェア:OpenOffice.org(SISSLとのデュアル・ライセンス)、GTK+
 
参考URLhttp://www.gnu.org/copyleft/lesser.ja.html(日本語訳)
 
利点:GPLと同じく、このライセンスが適用されたプログラムについては、その派生プログラムにも同じライセンスが適用される。したがって、他のプログラム中に独占的に取り込まれてしまうことがない。また、静的/動的を問わず、リンクするプログラムは、このライセンスの適用範囲外になる
 
欠点:BSDライセンスと比べて条項が複雑なので、利用者にとって理解しにくい。オリジナル版の著作権が、派生プログラムの著作権に対して制約を課せられるか否かといったことに関して、判例が出ていない

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