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ITA Issue 連載 : WebとSOAを融合したWeb Oriented Architectureの世界

Project Zeroで試すアジャイルなWebアプリケーション開発

第3回 コマンドライン開発環境の導入とアプリケーション開発の流れ

これまで、Project Zeroが登場した背景やProject Zeroの特徴を述べてきたが、今回からは、Project Zeroが具体的にどのようなWebアプリケーション開発を実現するのかを紹介していく。前回も述べたように、Project Zeroの実装はいくつか存在するが、本連載では無償で利用可能な安定版である「WebSphere sMash Developer Edition(DE)」を用いて説明を行う。今回は、このWebSphere sMashの開発環境の導入手順と、これを用いた簡単なWebアプリケーション開発の流れを解説しよう。

2008年9月3日更新

text ●  樽澤 広亨 日本IBM

WebSphere sMashのコマンドライン・インタフェースの導入

 今回からは、WebSphere sMash DEを用いて、Project ZeroにおけるWebアプリケーション開発の流れを紹介していく。その手始めとして、定番のHello Worldアプリケーションを作成するが、それに先立ち、まずはWebSphere sMash DEの導入手順を説明しておこう。開発用OSはWindowsを前提とするが、Linux上でも同様の手順でアプリケーション開発が行えるはずだ。なお、以降の解説ではWebSphere sMashを用いる都合上、文中の説明は「WebSphere sMashでは...」といった具合に記述するが、これは「Project Zeroでは...」という文と同義だとご理解いただきたい。

 WebSphere sMashの開発環境には、コマンドライン・インタフェース(CLI)とEclipseプラグインの2種類がある。いずれもProject ZeroのWebサイトからダウンロードすることが可能だ。このうち、Eclipseプラグインでは開発とテストが行えるが、CLIではそれらに加えて、開発したアプリケーションの実行も可能となっている。今回は、このCLIの導入方法を説明しよう。その手順は次のようになる。

(1) Java SE 5.0以上を導入し、《Java SEを導入したディレクトリ》\binディレクトリを環境変数PATHに追加する

(2) Project Zeroのダウンロード・ページにあるWebSphere sMash Command Line InterfaceのZIPファイル(zero.zip)へのリンクをクリックする。なお、現時点では http://www.projectzero.org/sMash/1.0.x/download/ というURLに直接アクセスしてダウンロードすることも可能だ

(3) ライセンス条項を読み、合意できる場合には「Accept」ボタンをクリックする

(4) 次のページで、WebSphere sMash 1.0 CLIのZIPファイルへのリンクをクリックする

(5) 適切なディレクトリにZIPファイルを保存する

(6) 適切なディレクトリ下にZIPファイルを展開する

(7) 《ZIPファイルを展開したディレクトリ》\zeroディレクトリ(以降では、このディレクトリを《ZEROHOME》と表記する)を環境変数PATHに追加する

 以上で導入作業は完了だ。ここで、導入作業が正常に完了したかどうか確認しておこう。それには、下記の手順に従って、まずは空のWebアプリケーションを作成する。

(1) カレント・ディレクトリを《ZEROHOME》にしてコマンド・プロンプトを開く

(2) WebSphere sMashでアプリケーションを作成するためのcreateコマンドを下記のように実行する

> zero create helloWorld

 
 なお、初めてWebSphere sMashを起動したときには、外部のリポジトリから必要な拡張モジュールがダウンロードされるため、このコマンドの処理には数分を要する

(3) 上記のコマンドを実行した結果、「helloWorld」という名前のWebアプリケーション・プロジェクト(Webアプリケーションのテンプレート)が作成される

(4) カレント・ディレクトリを《ZEROHOME》\helloWorldに変更し、コマンド・プロンプトで次のコマンドを実行する

> zero run

 
(5) 上記のコマンドを実行した結果、コマンド・プロンプトには次の2つのメッセージが表示される

情報 [ CWPZC0131I: PID ファイルが 《ZEROHOME》\helloWorld\logs\zero.pid に書き込まれました ]
…略…
情報 [ CWPZC0149I: 《ZEROHOME》\helloWorld はポート 8080 で実行しています ]

 
 (6) Webブラウザで http://localhost:8080/ にアクセスする。その結果、画面1のようなページが表示されれば、WebSphere sMashは正常に導入され、初めてのアプリケーションが無事に稼働していることになる

画面1:WebSphere sMashアプリケーションのトップ・ページ

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